MRJ、ついにエンジンの力で自走!
8日にも「地上走行試験」を開始へ
【名古屋】三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長、0568・39・2100)が、国産小型旅客機「MRJ」の地上走行(タキシング)試験を8日にも開始する見通しとなった。エンジンを回し、自力で走行する試験で、愛知県営名古屋空港(豊山町)の誘導路で走行時の機体特性などを確認する。9―10月に計画する初飛行に向け、地上での試験を加速する。
MRJは1月にエンジンの試運転を開始。操縦や電子機器、空調などの各系統の動作試験を進めてきた。試験の完了に一定のめどが立ったため、パイロットが実際に操縦桿を握ってエンジンの推力で走行する試験に移る。
関係者によると最初の走行試験は8、9日の両日で実施。低速で走り、ブレーキの効きや操縦性などを確認する。その後は順次、速度を上げていき、初飛行の直前には離陸時と同等の高速走行試験を行う。ただ、試験の日取りは当日の天候や強度試験の進ちょくによって柔軟に変えており、延期される可能性もある。
航空業界では15日にフランスで開幕する世界最大の見本市「パリ航空ショー」に向け、メーカー各社の動向に注目が集まっている。MRJはショー前に走行試験をすることで、新規受注への弾みにもなりそうだ。
MRJの開発は当初から約3年半遅れている。三菱航空機は4月には試験機の初飛行を従来の4―6月から約3カ月間延期したが、17年4―6月の初納入には影響しないとしている。
MRJは1月にエンジンの試運転を開始。操縦や電子機器、空調などの各系統の動作試験を進めてきた。試験の完了に一定のめどが立ったため、パイロットが実際に操縦桿を握ってエンジンの推力で走行する試験に移る。
関係者によると最初の走行試験は8、9日の両日で実施。低速で走り、ブレーキの効きや操縦性などを確認する。その後は順次、速度を上げていき、初飛行の直前には離陸時と同等の高速走行試験を行う。ただ、試験の日取りは当日の天候や強度試験の進ちょくによって柔軟に変えており、延期される可能性もある。
航空業界では15日にフランスで開幕する世界最大の見本市「パリ航空ショー」に向け、メーカー各社の動向に注目が集まっている。MRJはショー前に走行試験をすることで、新規受注への弾みにもなりそうだ。
MRJの開発は当初から約3年半遅れている。三菱航空機は4月には試験機の初飛行を従来の4―6月から約3カ月間延期したが、17年4―6月の初納入には影響しないとしている。
日刊工業新聞 2015年06月02日 機械・ロボット・航空機面記事に加筆