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姫路にモノづくり体験カフェ。農業のビジネスモデルも提案

 リバースヴィレッジ(兵庫県姫路市、八百伸弥社長)は9日、姫路市勝原区にモノづくりカフェ「リバースヴィレッジ=写真」をオープンする。レーザーカッターや紫外線(UV)プリンター、3Dプリンター、刺しゅう機械を導入。客はこれらの機械を使って、モノづくりを体験できる。八百社長は「モノづくりを通じ、世代の異なる地域の人たちが集える場所になれば」とオープンの理由を明かす。

 同カフェではデザインが得意な人によるワークショップや料理好きな人による料理教室なども開催できる。兵庫県内の地域産品や添加物なしの加工食品のほか、同社グループが栽培するトマトを使った料理やデザートなども提供する。全国の若手芸術家の作品や食品メーカーとのコラボ商品販売にも取り組む。

 農業参入を希望する企業に、農業のビジネスモデルを提案し支援している八百社長は、今回のカフェ運営も、利益を出す郊外型カフェのモデルとして提案する。
日刊工業新聞2017年3月8日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
 衣類のほか、カフェ内にある機械でお菓子に好きな絵柄をプリントしてオリジナル菓子も作れる。自分だけでモノを作りたい人は一人で訪問すれば良いし、カ フェ内にある機械を使って講習会や勉強会を開くことも可能。アイデア次第で、何でも挑戦できる場所なのだ。このカフェをオープンした目的の一つは「地域活性化」であるが、八百社長にとっては地方で安定的なカフェ運営ができるかどうかの実証の場でもる。初年度から黒字化する運営方法といい、カフェを開きたい経営者にも有益な場所になるはず。これだけの設備がそろった場所は無く、いろんな人に見てもらい、体験してもらいたい。 (日刊工業新聞姫路支局長・丸山美和)

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