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コールセンターでの高齢者対応は丁寧に!

TMJ、eラーニングで研修拡充
コールセンターでの高齢者対応は丁寧に!

コールセンタースタッフ向けの高齢者対応研修を拡充

 TMJ(東京都新宿区、丸山英毅社長)は、コールセンタースタッフ向けの高齢者対応研修事業を拡充する。高齢者との応対技術を教えるeラーニングサービスの提供を、1日に始める。従来の集合型研修に比べ、より多くのオペレーターが受講でき、業務効率化と顧客満足度の向上につなげられる。年間10社以上の利用を目指す。

 TMJの新サービスは、高齢者との円滑なコミュニケーションと対応スキルによる2講座で構成。高齢者に伝わりやすい声の出し方や専門用語の言い換え、会話進行の方法を教える。

 パソコンのほか、タブレット端末やスマートフォンを通じて、オペレーターがスケジュールに合わせて受講できる。管理者が各オペレーターの受講状況をグラフや数値で確認できる機能も備える。消費税込みの価格は、月額で基本料金が5万4000円、ライセンス料金が5400円。

 日本の高齢化が進む中、コールセンターでは高齢者からの問い合わせ件数が多くなり、対応の品質向上が課題となっている。

 TMJは、ベネッセホールディングス(HD)が60%、丸紅が40%出資する大手コールセンター事業者。2015年から、音や聴覚に関するコンサルティング会社のオトデザイナーズ(埼玉県和光市)と組んで、集合型の高齢者対応研修を展開している。

 ただ集合研修を開く際は、時間や場所、受講人数を考慮する必要があった。今後は顧客に、集合研修を主に管理者向け、eラーニングを現場オペレーター向けに使い分けてもらうことで、企業全体で高齢者対応技術の向上を促進できる点を訴求する。
日刊工業新聞2017年3月1日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
先日携帯キャリアのショップに行ったところ、高齢者の方で店内は大混雑。店員さんもわかりやすく説明してはいるのですが、専門用語が通じないので対応にものすごく時間がかかっていました。

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