アスパラが血圧を下げる!?理研が予防効果のある物質を発見
健康機能性食品や医薬品への応用に期待
理化学研究所環境資源科学研究センターの中林亮研究員や斉藤和季グループディレクターらは、高血圧の予防に効果があるとされているアスパラガスから血圧を下げる物質を発見した。血圧の上昇に関わる酵素「アンジオテンシン転換酵素(ACE)」の働きを阻害する代謝物を見つけ「アスパラプチン」と名付けた。健康機能性食品や医薬品への応用が期待できる。成果は米科学誌ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ電子版に掲載された。
研究チームは硫黄を含む代謝物を網羅的に分析できる「S―オミクス」という手法で、47種類の植物を解析し新物質の発見につなげた。硫黄を含む代謝物は、抗炎症作用や抗がん作用などを示すことが知られている。S―オミクスを植物だけでなく動物や微生物などにも適応すれば、医薬品や農薬などの候補物質の探索研究がますます進むと期待できる。
研究チームは硫黄を含む代謝物を網羅的に分析できる「S―オミクス」という手法で、47種類の植物を解析し新物質の発見につなげた。硫黄を含む代謝物は、抗炎症作用や抗がん作用などを示すことが知られている。S―オミクスを植物だけでなく動物や微生物などにも適応すれば、医薬品や農薬などの候補物質の探索研究がますます進むと期待できる。
日刊工業新聞2015年05月29日 科学技術・大学面