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カードかざして1分で遺骨安置完了。“大型”自動納骨システムの中身とは

光洋自動機、約3億9200万円で横浜市より受注
カードかざして1分で遺骨安置完了。“大型”自動納骨システムの中身とは

6500区画以上を納骨できる

 光洋自動機(横浜市港北区、山下宣行社長)は、横浜市営の日野公園墓地納骨堂(横浜市港南区)から自動納骨機械システムを受注した。受注額は約3億9200万円。自動納骨機械4台を納入し、6500区画以上を納骨できる大型設備。市営墓地で大型の自動納骨システムを採用するのは政令指定都市では全国で初めてとなる。納骨システムを納める建屋の建築工事はすでに始まっており、2017年度中に工事完了予定で、18年春から稼働する予定。

 納骨システムはステンレス製で50―100年の耐久性がある。建屋の地下約8メートルまで自動式納骨棚を埋めるがステンレス構造なのでさびにくく腐食が発生しない。またベルト駆動などの機械音は静かで、ステンレスコンテナには耐震ストッパーを装備している。

 自動納骨システムは、参拝者が事前に登録されたカードを受付にある機械にかざすと、参拝室に行くまでに、納骨棚から拝檀へ遺骨が運ばれて拝壇に安置される。参拝終了後に終了ボタンを押すと拝檀から納骨棚に運ばれて遺骨の安置が完了する。カードを受付でかざしてから約1分以内に搬送できる仕組み。参拝に来ているかどうかを把握できるほか、管理費の未払い把握にもつながるという。

 同社は各種の自動包装機械・自動収納システムメーカー。自動倉庫を応用して自動納骨システムを開発、20年前から販売を始めた。
日刊工業新聞2017年2月22日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
管理代行サービスなども登場していて、お墓を守っていくのが困難な人も増えているのでしょう。それにしても大規模納骨システムの内部は近未来を感じますね。

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