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韓国の成功モデルをアジア全体に!金型用CAD/CAMベンダーの挑戦

C&Gシステムズが日本流サービスと現地ニーズを組み合わせ
韓国の成功モデルをアジア全体に!金型用CAD/CAMベンダーの挑戦

2017年2月初旬にC&Gシステムズから発売された「EXCESS-HYBRIDⅡ V2.1」

 精密金型用CAD/CAM(コンピューター利用設計・製造)システムが主力のC&Gシステムズは海外攻略を進めている。2015年度15%だった海外売上高比率を、20年度25%以上に高める中期経営計画を実行中で、その中心となるのがアジア市場だ。

 アジア市場には欧米のCAD/CAMシステムメーカーも製品を販売しているが、高額でサービス体制も不十分など課題が多い。C&Gシステムズは15年に、2次元と3次元融合の「エクセスハイブリッド」を8年ぶりに刷新した「同Ⅱ」を発売。サービス体制も充実させて日系企業のほか地元製造業向けにも販売が拡大している。

 また日本と同一のサービスを提供する専門代理店の設置も進めるなど差別化に成功している。専門代理店には独自の開発キットを提供し、顧客の要望に合わせて自社内でアプリケーションを開発する環境を整えている。

 金型製造が盛んな韓国で成功したビジネスモデルを東南アジア諸国連合(ASEAN)に導入。タイやベトナムのほか、中国などアジア広域に業容を拡大中だ。

 17年2月初旬から「同Ⅱ」の最新版「V2.1」の販売を始めた。絞りプレス金型で重要なレイアウト設計の作業工数を従来品比30%減らすなど使い勝手を向上させた初版の機能に加え、3次元モデリングなど作業効率をさらに向上させた。

 塩田聖一社長は「各国の商慣習や利用技術を考慮し、金型業界に合ったシステムを提案することで、欧米製品と比べても引けをとらないブランド力を身につける」と奮闘している。
(北九州支局=大神浩二)
日刊工業新聞2017年2月21日
松井里奈
松井里奈 Matsui Rina 総合事業局イベント事業部 副部長
食業界において海外で日本食が浸透していっているように、モノづくり業界においても「日本ならでは」が受け入れられてきているようだ。

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