島津製作所、ワイヤロープの損傷をすぐ検知する技術
磁気の乱れで判別、保守点検分野で活用狙う
島津製作所は、磁気の乱れを検知しワイヤロープの損傷をリアルタイムに精度良く検知する技術を開発した。4月から始まる3カ年の中期経営計画中に、ワイヤロープの検査、監視に用いるセンサーモジュールや検査ロボットなどを開発し製品化する。強みの分析、計測技術を応用し、橋などのインフラやエレベーター、建設機械などの保守点検分野に展開する。
検査は検出部にワイヤロープを通して行う。周期的にワイヤロープの磁気の向きを変化させ、傷から発生する磁気の乱れを検知する。
独自の信号処理手法により傷がある場合には、明瞭な信号波形を得られる。ワイヤロープは毎秒80センチメートルで動いている状態でも検査可能。加えて静止状態でも検査できる。
実験では硬いワイヤロープを構成する細いワイヤを15本、10本、5本と、それぞれ切断した部分を作り検査した。切断した本数が多いほど信号波形が大きくなり、損傷を捉えられた。他の磁気を用いる方法に比べると小型化できる。
センサーモジュールは、ワイヤロープの常時監視用としてエレベーターやクレーンの巻き上げ機の近くに設置しワイヤロープを通過させて検査する。
同モジュールは、まず同社の回診用X線装置に導入し、撮像時にX線源を動かすための装置の支柱内にあるワイヤロープを常時監視する。
吊(つ)り橋ではセンサーをロボットに組み込み、ワイヤロープをロボットが自走し検査する。ハンディ型の検査装置も開発する。
検査は検出部にワイヤロープを通して行う。周期的にワイヤロープの磁気の向きを変化させ、傷から発生する磁気の乱れを検知する。
独自の信号処理手法により傷がある場合には、明瞭な信号波形を得られる。ワイヤロープは毎秒80センチメートルで動いている状態でも検査可能。加えて静止状態でも検査できる。
実験では硬いワイヤロープを構成する細いワイヤを15本、10本、5本と、それぞれ切断した部分を作り検査した。切断した本数が多いほど信号波形が大きくなり、損傷を捉えられた。他の磁気を用いる方法に比べると小型化できる。
センサーモジュールは、ワイヤロープの常時監視用としてエレベーターやクレーンの巻き上げ機の近くに設置しワイヤロープを通過させて検査する。
同モジュールは、まず同社の回診用X線装置に導入し、撮像時にX線源を動かすための装置の支柱内にあるワイヤロープを常時監視する。
吊(つ)り橋ではセンサーをロボットに組み込み、ワイヤロープをロボットが自走し検査する。ハンディ型の検査装置も開発する。
日刊工業新聞2017年2月20日