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都市ガスの供給地以外に初めて設置した燃料電池

ブルームエナジーがLNGで自社工場に。日本で業務用はどこまで伸びるか
 ソフトバンクグループのBloom Energy Japan(ブルームエナジージャパン、東京都港区、三輪茂基社長)は、米国製業務用燃料電池を産業用部品などを製造するポーライト熊谷第二工場(埼玉県熊谷市)に導入した。発電出力は250キロワットで、工場の電力需要の60%を賄う。ブルームエナジージャパンの国内での導入は5基目。今回初めて都市ガスの供給地以外に設置した。

 ブルームエナジージャパンが導入した固体酸化物型燃料電池は、米ブルームエナジーが開発した。ポーライトは24時間稼働の生産ラインへの電力の安定供給を目的に設置した。燃料のガスは、熊谷第二工場内の液化天然ガス(LNG)基地から供給する。ブルームエナジージャパンは、ソフトバンクグループと米ブルームエナジーが折半出資する合弁会社。
日刊工業新聞2017年2月16日
松木喬
松木喬 Matsuki Takashi 編集局第二産業部 編集委員
日本で燃料電池といえば家庭用(エネファーム)ですが、海外ではビルなどの業務用です。米国でブルームエナジーの燃料電池は、ホンダの工場やIT企業のデータセンターなど、業務用施設のメーン電源として使われています。あとブルームエナジーがユニークなのは燃料電池の販売ではなく、燃料電池が作った電気を売るビジネスであること。顧客の施設に設置された燃料電池はブルームエナジーが保有します(ポーライトは例外で、燃料電池そのものを販売しました)

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