日産が出資を引き上げる電池メーカー、狙う新規受注は「アウトランダーPHV」
オートモーティブエナジーサプライ社長「商機がある」
**綱島洋社長インタビュー
―株主の日産自動車が出資の引き揚げを検討しており、日産以外との取引拡大が求められています。
「昨年、中国の電気自動車(EV)バスメーカーへの2度目の大口受注が決まった。今年から中国のEV補助金の制度が変わり、条件がより厳しくなった。現在供給している電池よりも、エネルギー密度の高い電池の需要が高まるとみている。そこで受注を拡大したい」
―日産との今後の取引は。
「現行の『リーフ』向けの電池を生産しており、将来の日産のEVにも搭載が決まっている。当面はやはり日産向けが主力ビジネスだ。これをしっかり立ち上げたい。日産は2020年に高エネルギー密度の電池を市販化すると公表しており、その開発にも携わっている」
―日産が三菱自動車に出資してシナジーを引き出そうとしています。
「シナジーの一環として、ルノー・日産が三菱自のプラグインハイブリッド(PHV)システムを活用すると聞いている。現行の三菱自のPHVは売れていて評価されており、共用されれば、同PHVシステムの規模が期待できる。現在の電池は他社製を採用しており、当社にも商機があるとみている」
―車載電池の受注拡大に向けて何を強みにしますか。
「他社と違ってラミネート形だから、車両のレイアウトに自由度を持たせることができる」
(聞き手=池田勝敏)
―株主の日産自動車が出資の引き揚げを検討しており、日産以外との取引拡大が求められています。
「昨年、中国の電気自動車(EV)バスメーカーへの2度目の大口受注が決まった。今年から中国のEV補助金の制度が変わり、条件がより厳しくなった。現在供給している電池よりも、エネルギー密度の高い電池の需要が高まるとみている。そこで受注を拡大したい」
―日産との今後の取引は。
「現行の『リーフ』向けの電池を生産しており、将来の日産のEVにも搭載が決まっている。当面はやはり日産向けが主力ビジネスだ。これをしっかり立ち上げたい。日産は2020年に高エネルギー密度の電池を市販化すると公表しており、その開発にも携わっている」
―日産が三菱自動車に出資してシナジーを引き出そうとしています。
「シナジーの一環として、ルノー・日産が三菱自のプラグインハイブリッド(PHV)システムを活用すると聞いている。現行の三菱自のPHVは売れていて評価されており、共用されれば、同PHVシステムの規模が期待できる。現在の電池は他社製を採用しており、当社にも商機があるとみている」
―車載電池の受注拡大に向けて何を強みにしますか。
「他社と違ってラミネート形だから、車両のレイアウトに自由度を持たせることができる」
(聞き手=池田勝敏)
日刊工業新聞2017年2月16日