今年の花粉対策市場、人気はスプレータイプ

メーカー各社、新製品開発や販促競う

 本格的な花粉症の季節を迎え、花粉対策市場が活性化している。中でも市場を引っ張るのは、スプレータイプの商品だ。かつては、クリームやジェルタイプが主流だった花粉対策製品。だが、使い方の多様化や肌の悩みを意識する利用者の増加を背景に、スプレータイプの需要が増しているようだ。日用品・化粧品メーカー各社は、競って新製品の開発やプロモーションに力を入れている。

 「花粉の飛散量に大きな影響を受ける市場。剤型別には、2013年から台頭してきたスプレー剤が伸長傾向だ」。資生堂ヘルスケア事業部マーケティング室医薬品ブランド開発グループの石川亮氏はこう指摘する。

 同社によると、16年の花粉対策市場規模は、花粉症患者数の増加などを背景に、前年比8・9%増の14億1900万円に拡大。このうち、スプレー剤の市場規模は、外出先で複数回使うケースや手軽さを求めるといった嗜好(しこう)性の変化が消費拡大を促し、13年の約7億円から16年は約9億円に伸びている。

 こうした中、資生堂は花粉対策製品の看板ブランド「イハダ」のプロモーションを強化。肌や髪にスプレーして花粉や粒子状物質(PM)2・5を防ぐスプレータイプ「アレルスクリーン」などの関連製品を押し出す。

 17年はテレビCMの展開にとどまらず、インターネットのウェブ動画や化粧品の口コミサイト、店頭と連動し訴求する。消費者の認知拡大につなげ、購買に結びつける狙いだ。
資生堂は“マスクメーク”術を提案する

 さらに、同社は「資生堂の企業イメージをうまく活用したい」と、公式ホームページ(HP)で花粉シーズンに着目した化粧方法の提案を始めた。“マスクメーク”と称し、マスクを着けたときに魅力的にみえるアイメーク術などを化粧品と一緒に訴求する。

 花粉対策と並行して生じる、肌荒れや乾燥といった肌の悩みも根強い。「アレルブロック」ブランドを展開するアース製薬は、スプレータイプの新製品「花粉ガードスプレー モイストヴェール」を投入した。花粉を防御する効果だけでなく、肌を保湿する成分も配合し化粧水ミストのようにメークの上から使える設計だ。

 フマキラーも「アレルシャット」ブランドから、新製品「夜ぐっすり朝すっきりミスト」を発売した。就寝前、布団にスプレーして花粉などを防ぐ製品でラインアップを拡充している。
(文=山下絵梨)

明 豊

明 豊
02月16日
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日本気象協会によると、17年に花粉の飛散が本格化する時期は、ほぼ例年通りの2月下旬ごろ。飛散量は関東以北で前年に対して70%台だが、西日本では2倍を超す地域もある見込み。幸い自分はまだ花粉症を発症していないが、日本の生産性が落ちてしまうだけに、究極の対策品がうまれて欲しい。

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