東芝の地銀債権、主力2行が肩代わり
5社前後が融資継続に懸念
三井住友銀行とみずほ銀行の東芝主力2行は、東芝の取引先金融機関が協調融資の継続を断念した場合、債権を買い取る意向であることが15日までにわかった。東芝は15日に取引先金融機関と会合を開き、協調融資の3月末までの延長を要請した。主力行を中心に大半は融資延長に応じる方針だが、経営体力に乏しい地方銀行などが離脱する可能性が出てきている。
協調融資の残高は2016年末時点で2800億円規模。東芝の格付け引き下げに伴い、銀行の融資条件に抵触したため、東芝は借入金の返済を求められていた。1月に融資残高維持を銀行に要請し、2月末までの維持が決まっていた。
1月の会合では80社以上の取引金融機関のうち、5社前後が融資継続に懸念を示していた。主力行幹部は「(離脱する金融機関があっても小口債権が多く買い取りが可能で)資金繰りには全く問題がない」としている。
東芝は15日午前、三井住友銀行やみずほ銀行など取引先金融機関を東京都内の本社に集めて会合を開いた。米原子力発電事業の損失が7000億円超に上った経緯などを説明し、2月末が期限となっている協調融資の3月末までの延長を要請した。主力行は延長に応じる姿勢を示したが、一部の金融機関からは不満が漏れた。
会合は午前10時30分から1時間を予定していたが、終了時間は40分ほど超過した。参加金融機関からは、東芝側の情報開示や再建策への質問が相次いだ。
協調融資の残高は2016年末時点で2800億円規模。東芝の格付け引き下げに伴い、銀行の融資条件に抵触したため、東芝は借金返済を求められていた。1月に融資残高維持を銀行に要請し、2月末までの維持が決まっていた。
前回1月の会合では80社以上の取引金融機関の内、5社前後が融資継続に懸念を示していた。今回、融資延長を承諾すれば、3月末の決算時期をまたぐため、体力に乏しい地銀からは主力行へ債権の買い取りを求める動きが出てくる可能性もある。
ただ、主力行は債権を買い取る意向を示しており「全体の支援の枠組みには問題は全く起きない」(幹部)としている。
協調融資の残高は2016年末時点で2800億円規模。東芝の格付け引き下げに伴い、銀行の融資条件に抵触したため、東芝は借入金の返済を求められていた。1月に融資残高維持を銀行に要請し、2月末までの維持が決まっていた。
1月の会合では80社以上の取引金融機関のうち、5社前後が融資継続に懸念を示していた。主力行幹部は「(離脱する金融機関があっても小口債権が多く買い取りが可能で)資金繰りには全く問題がない」としている。
「全体の支援、問題は全く起きない」(主力行幹部)
東芝は15日午前、三井住友銀行やみずほ銀行など取引先金融機関を東京都内の本社に集めて会合を開いた。米原子力発電事業の損失が7000億円超に上った経緯などを説明し、2月末が期限となっている協調融資の3月末までの延長を要請した。主力行は延長に応じる姿勢を示したが、一部の金融機関からは不満が漏れた。
会合は午前10時30分から1時間を予定していたが、終了時間は40分ほど超過した。参加金融機関からは、東芝側の情報開示や再建策への質問が相次いだ。
協調融資の残高は2016年末時点で2800億円規模。東芝の格付け引き下げに伴い、銀行の融資条件に抵触したため、東芝は借金返済を求められていた。1月に融資残高維持を銀行に要請し、2月末までの維持が決まっていた。
前回1月の会合では80社以上の取引金融機関の内、5社前後が融資継続に懸念を示していた。今回、融資延長を承諾すれば、3月末の決算時期をまたぐため、体力に乏しい地銀からは主力行へ債権の買い取りを求める動きが出てくる可能性もある。
ただ、主力行は債権を買い取る意向を示しており「全体の支援の枠組みには問題は全く起きない」(幹部)としている。
日刊工業新聞2017年2月16日