ユニーファミマ社長、突然の辞任に何が?
後任には伊藤忠副社長
ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)は3月1日付で高柳浩二伊藤忠商事副社長(65)が社長に就任する。上田準二社長(70)は取締役相談役に退く。同社はファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが合併し、2016年9月に発足した。上田社長は合併の目的達成のめどが立ったとし、「昨年12月に70歳を迎え、第一線から退くことにした」と説明した。
高柳氏は総合スーパーのユニーについて「(不採算店の)閉鎖数は統合時の計画の40より増えると思う」とする一方、新業態のモデル店舗を設ける考えを示した。サークルKサンクス店舗のファミマへのブランド転換終了も前倒しする意向。伊藤忠商事によるユニー・ファミマHD子会社化は否定した。
1月19日に伊藤忠商事で受けた4月1日付人事は“伊藤忠副会長”。「結構いいなと思っていた」が、その数日後に岡藤正広伊藤忠社長からユニー・ファミマHD社長の後任に指名された。「顔も大きいが存在感も大きい上田さんの後は大変」と前置きしつつ、伊藤忠でエネルギー、生活資材・化学品、食料など多彩な部門を経験した「異色の経歴を生かしたい」と意気込む。
2015年に伊藤忠の食料カンパニープレジデントに就き経営統合を支え、16年5月からユニー取締役。GMSについては「難しい業態。意識を変えないと人は集まらない」と危機感をにじませる。
社長就任を発表した3日は節分で「ファミマの恵方巻きを食べてきた。ユニー・ファミマHD本社は伊藤忠本社の北北西にあり、良いと思った」。
家族は妻、息子2人、孫4人。趣味は日曜大工と模型づくり。
(文=江上佑美子)
高柳氏は総合スーパーのユニーについて「(不採算店の)閉鎖数は統合時の計画の40より増えると思う」とする一方、新業態のモデル店舗を設ける考えを示した。サークルKサンクス店舗のファミマへのブランド転換終了も前倒しする意向。伊藤忠商事によるユニー・ファミマHD子会社化は否定した。
【略歴】高柳 浩二氏 75年(昭50)早大理工卒、同年伊藤忠商事入社。08年常務、12年取締役専務執行役員、15年取締役副社長執行役員、16年ユニー取締役を兼務。静岡県出身。
≪高柳氏の素顔≫
1月19日に伊藤忠商事で受けた4月1日付人事は“伊藤忠副会長”。「結構いいなと思っていた」が、その数日後に岡藤正広伊藤忠社長からユニー・ファミマHD社長の後任に指名された。「顔も大きいが存在感も大きい上田さんの後は大変」と前置きしつつ、伊藤忠でエネルギー、生活資材・化学品、食料など多彩な部門を経験した「異色の経歴を生かしたい」と意気込む。
2015年に伊藤忠の食料カンパニープレジデントに就き経営統合を支え、16年5月からユニー取締役。GMSについては「難しい業態。意識を変えないと人は集まらない」と危機感をにじませる。
社長就任を発表した3日は節分で「ファミマの恵方巻きを食べてきた。ユニー・ファミマHD本社は伊藤忠本社の北北西にあり、良いと思った」。
家族は妻、息子2人、孫4人。趣味は日曜大工と模型づくり。
(文=江上佑美子)
日刊工業新聞2017年2月6日