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東芝、保有株式の売却進める。まずはジャパンディスプレイ

 東芝が、ジャパンディスプレイ(JDI)の保有株式を売却したことが分かった。市場を通じて全株式を40億円弱で売却し、10数億円程度の売却益を得たとみられる。東芝は米原子力発電事業で最大7000億円規模の損失が発生する見通しで、債務超過の回避が最大の焦点になっている。保有資産の売却を加速して自己資本の増強につなげると同時に、あらゆる手段でリストラを進める姿勢を示し、金融機関からの支援を仰ぎたい考えだ。

 JDIは東芝、日立製作所、ソニーの中小型液晶ディスプレー事業を統合し、2012年に発足した。この経緯から東芝は保有比率1・78%に当たる1070万株のJDI株を保有していた。すでに売却手続きは完了している。
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日刊工業新聞2017年2月6日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
3000億円規模の資金調達が必要の中で、半導体分社でどこまで目標を達成できるか。半導体会社へ出資を検討する事業会社やファンドに東芝本体への優先株を発行する案もあるようだが、まだ不透明な部分も多い。とにかく売れるものは売って全力で債務超過を避けるというメッセージだ。

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