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中部空港にシアトルのビールレストランが日本初出店へ

18年夏開業予定の「787」展示施設にはスタバも
中部空港にシアトルのビールレストランが日本初出店へ

ビールを振る舞うパイクの試飲ブース

 中部国際空港会社は、ボーイング787-8型機の飛行試験初号機(ZA001)を展示する複合商業施設「Flight of Dreams」(フライト・オブ・ドリームス)について、米シアトルで展開するレストランバー「THE PIKE BREWING(パイクブリューイング)」とスターバックスコーヒーが入居すると発表した。パイクは日本初出店となる。

 パイクは1989年にシアトルで創業したビール醸造所で、ビールのほかハンバーガーなどの食事も提供する。Flight of Dreamsで開業する店舗はパイクの公認店舗で「THE PIKE BREWING RESTAURANT&BAR」と命名。ビール輸入や飲食店を経営するワールドリカーインポーターズ(東京・港区)が運営する。

 1月27日に中部空港(セントレア)4階のイベントプラザで開催した試飲会には、パイクとスターバックスの2店舗がブースを出展。利用客にビールやコーヒーを振る舞った。パイクからは創業者のチャール・フィンケル社長が来場し、自身が手がけたビールをアピールした。
コーヒーを振る舞うスターバックスコーヒーの試飲ブース

 2018年夏に開業を予定するFlight of Dreamsは、中部国際空港会社が整備を進めているLCC用の新ターミナルビルと、愛知県が建設を予定するコンベンションセンターとの間に建設する。開港以来更地となっている、空港敷地内への建設を予定している。

 中部国際空港会社の友添雅直社長によると、当初は2018年春を目指していたという。現在は計画を練り直し、同年夏の開業を目指している。

 友添社長は「夏に少しだけ後ろ倒しすることになったものの、ほかの2つ(LCCターミナルとコンベンションセンター)よりも早く開業する」と述べ、「その分、いいものができる」と続けた。LCCターミナルとコンベンションセンターは2019年に開業を予定している。

 建物は地上3階建てで高さ24メートル。建築面積は5000平方メートル、延床面積は1万平方メートル。1階が機体をはじめ、製造工程や飛行機が飛ぶ仕組みなどを学べる展示エリアとし、2階と3階をフードコートなどが入居する商業施設にする。展示エリアへの入場は有料とする。

 このほかフードコートエリアも整備し、シアトルを中心とした米国グルメを提供。キッチンは7つ。1階に展示する機体を眺められるにし、エンジンを模したペアシートを設置。翼の真下で飲食できるようにする。3階の連絡通路では物販を展開し、LCCターミナルとコンベンションセンターと接続する。今回の2店舗は3階に出店する。

 Flight of Dreamsは日建設計(東京・千代田区)が設計。施工者は未定で公募する。2017年1月から2月にかけ、商業概要・公募説明会を実施して事業者を選定後、4月をめどに建物を着工する。2017年冬には、施設へ機体を移動させる。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
セントレアに18年夏開業予定の787展示施設、シアトルに縁のある飲食店2店舗の出店が決定。ビール醸造を手がけるレストランバー「THE PIKE BREWING」は日本初出店です。スタバも出店します。

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