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老父はテレビでJリーグを楽しめなくなる!?

動画配信サービス「DAZN」にみるメディアの構造変化
老父はテレビでJリーグを楽しめなくなる!?

「DAZN」公式ページより

 私事で恐縮だが、サッカーファンの老父の希望に苦慮している。録画した試合を大画面テレビで繰り返し視聴するには、どうすればいいか。

 プロサッカー・Jリーグは、英国に本拠を置くネット配信業者「DAZN(ダ・ゾーン)」と10年間の有料テレビ独占契約を結んだ。2017年からは少数の地上波放送などを除き、ネットを介さなければリーグ戦が見られない。

 パソコンやスマートフォンを大画面に映すだけなら容易に思える。しかし動画共有サイトすら未経験の視聴者では操作が大変。さらに無線伝送で配信が安定しなければ、LANの配線も必要となる。これらをクリアしても番組は録画できず、試合後数日間の“見逃し配信”しか楽しめない。

 Jリーグにとれば多額の放映権料は経営の安定にメリットがあるし、ネットメディアへの世代交代をにらんだ動きであることは理解できる。ただオールドファンの困惑は解消しない。

 ソニーは3日発表の4―12月期決算に、映画分野で1121億円の減損を計上する。DVDなどのパッケージメディアの市場縮小が大きな原因というが、背景には電子配信の台頭とデジタル海賊版の横行がある。ネットメディア普及のあつれきは、随所に顔を出す。
日刊工業新聞2017年2月2日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
記事の私事は自分ではないが、確かに高齢者にはネット動画配信はとっつきにくいのは確か。スポーツはキラーコンテンツなので放映権は高騰するのは仕方ない。ドコモもDAZNと提携したは、個人的にスポーツ中継をスマホで見たいとは思わない。スカパーやJスカイスポーツも、キーラーコンテンツをネットメディアにとられ今後の経営は不透明だ。ワールドカップの放映権とはどうなっていくのか。放送業界と通信業界の規制緩和において日本は相当に遅れていて、新しいサービスは外から入ってくるものばかりだ。

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