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累計2000人受講、6社輩出!早大で成功しつつある起業家教育とは

4月から全学で展開、社会人の受講も推進
 早稲田大学は、4月から全学でイノベーション・起業家教育プログラムを展開する。文部科学省事業での実施では累計2000人超が受講し、ここからベンチャー(VB)が6社と、予想以上のハイペースで生まれた。そのため教育対象を全学部・大学院生に広げ、さらに社会人の受講も推進し、起業などを後押しする。また、このプログラムに対して、企業数社の寄付も固まった。

 全学オープンコースとして新設するのは「ビジネス・クリエーションコース」(全8単位)。文科省事業の「グローバルアントレプレナー育成促進事業」(EDGEプログラム)での早大の実績が基になっている。起業特論やビジネスモデルデザインのほか、イノベーション創出思考法、ビジネスモデル仮説検証といった講義・演習で構成する。

 早大のEDGEプログラムは他大学学生や社会人の受講が可能。学内の文理融合とあわせ多様性が強みだ。社会人がEDGEプログラムを受講後に起業するケースもあったことから、社会人が科目等履修生として参加することを想定する。

 早大は従来、理工系教員の発明によるVB支援などを産学連携部局で手がけてきた。今後は企業寄付も活用し全学的なイノベーション・起業家教育を新たな特徴としていく。

 2013年スタートのEDGEプログラムで、早大は文理別の起業家教育の初級から、上級まで複数の枠組みを設定した。機能を絞った試作品を安価に作製し、顧客候補の反応を見てビジネスモデルを変更する、計3カ月の「ビジネスモデル仮説検証」の外部評価が高い。学生・社会人の議論や実践活動のスペース「共創館」も特徴だ。14―16年度の累計受講者数はEDGEプログラム採択13大学中、最大規模の2000人超となっている。

日刊工業新聞2017年2月2日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
早大卒ベンチャー社長にはメルカリの山田進太郎氏、KAIZEN platformの須藤憲司氏などがいます。「全学オープンコース」ではさまざまな学部の人や学外の人が受講するので刺激になります。大学に戻って勉強したい気持ちになってきました…

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