“男の職場”石灰石鉱山に初の女性技術者配属―太平洋セメント

2020年までに女性従業員比率を10%以上に

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大船渡鉱山に初めて配属された女性技術者(写真左)
 太平洋セメントは石灰石鉱山に女性技術者を初めて配属した。女性社員の職域拡大の一環で、採掘計画の立案や採掘管理を担当する。鉱山側でも受け入れに向けて設備などを整えたほか、管理職向けの研修も始めた。女性が働ける職場環境を整えることで“男社会”の組織風土を変革。男女を問わず、優秀な人材の活躍を後押しする狙いだ。
 
 資源系学部を卒業した新入社員の夕田奈々さんを岩手県の大船渡鉱山に配属し、5月下旬から実際に就業する予定。4月から現場の管理職を対象に研修を始めており、夕田さんは「仕事を早く覚えて信頼して仕事を任せてもらえるなくてはならない存在になれるよう頑張ります」と張り切る。
 今回の人事は「仕事内容も評価も男女同じ。性別は関係ないということが大事」(笠村英彦取締役常務執行役員)と、女性の部下を持つ管理職の意識を変える狙い。山上にトイレを設置するなど設備面にも配慮する。

 太平洋セメントは「優秀な人材は男性だけでは集まらない」(同)と、2020年までに女性従業員比率を10%以上とする目標を掲げる。今後も営業部門や工場の現場管理、セメントの製造現場などさまざまな職場で女性の採用を増やす。
 採用後の定着率向上に向けた制度づくりも進める。出産や配偶者の転勤などに伴って退職する女性が多いことを踏まえ、休業・復職しやすい柔軟な仕組みなどを社内の女性の意見を聞きながら構築する。

 女性管理職の増加にも取り組む。20年度までに新任管理職登用に占める女性の割合を10%に増やす。これまでは女性管理職が極端に少なかったため、女性の働き方の指針となる「ロールモデル」の育成が課題。このため女性経営者が多いコンクリート業界にも協力を仰ぐ考えだ。

日刊工業新聞社2015年05月27日 建設・エネルギー・生活面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

「石灰石鉱山に女性技術者を“初めて”配属」ということに驚き。男社会に女性が増えている記事はたくさん見るようになりましたが、逆に女社会に男性が進出、という記事はほぼ見かけません。

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