再びいざ北陸へ!薄れた新幹線効果、キャンペーンで集客強化

JR西日本が企画連打

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JR西日本は北陸へ旅客の流動を拡大(北陸新幹線)
 JR西日本が北陸新幹線の集客に力を入れている。2015年3月に開業した北陸新幹線は、北海道新幹線の開業などもあり、徐々に開業効果が薄れつつある。16年の旅客数は、4―12月までで15年同期比7%減となった。

 JR西日本はJR東日本、JR東海、北陸三県誘客促進連携協議会と連携し、16年12月から17年3月まで「ジャパニーズビューティー北陸キャンペーン」を実施。3月には首都圏発のツアー専用団体臨時列車を運行するなど、北陸への旅客流動の拡大を図る。

 JR西日本は3月にグループの日本旅行を通じ、首都圏発のツアー専用団体臨時列車を運行する。臨時列車を利用するツアーは、フリープランと、添乗員が同行する四つのプランを設定。

 添乗員が同行するツアーでは、観光列車の「花嫁のれん」に乗り、和倉温泉や金沢を回るコースや、同じく観光列車の「ベル・モンターニュ・エ・メール」に乗って、高岡や五箇山合掌集落を回るコースなど、新幹線だけでなく、北陸でも列車旅を楽しむことができる。

 臨時列車は上りが3月25日、下りが3月26日となるため、いずれも1泊2日のコースとなる。

 北陸新幹線のJR西日本の旅客数は、16年4―6月期は同12%減と落ち込んだ。またJR東日本は、北陸新幹線の反動減を通期で25億円と見込んでいたものの、16年4―9月期で45億円と想定以上のペースで開業効果が薄れている。

 JR東日本の森本雄司常務は「下期は北陸のキャンペーンに力を入れたい」とし、JRと沿線の地方自治体が連携し16年12月からキャンペーンを実施している。キャンペーンが奏功し、JR西日本の12月の旅客数は前年同月比2%増となるなど、早速効果が出ている。

 12月から実施しているキャンペーンは、「日本の美は、北陸にあり。」をキャッチコピーに、「美食」「美観」「美技」「美湯」「美心」の五つの美に焦点を当て、企画を展開。

 北陸の豊富な魚介類をアピールするため、海鮮市場で使えるクーポンを設定するなど、自治体や観光協会などと連携した取り組みも強化した。

 北陸新幹線は16年に北海道新幹線が開業したこともあり、早々に開業効果が薄れてしまった側面もある。一方で、北陸新幹線が開通していない関西から北陸へ在来特急の旅客数が伸びるなど、想定外の効果もある。17年は北海道新幹線の開業効果も薄れるとみられ、首都圏から北陸への旅客の流動を確立する正念場となる。
(文=高屋優理)

日刊工業新聞2017年1月30日

COMMENT

高屋優理
編集局第二産業部
記者

北陸新幹線の旅客収入における反動減は、当初の見通しを大きく超えてしまいました。ただ、キャンペーンの効果もあり、12月は前年同月比で増加するなど、戻りつつあります。

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JR西日本 JR東日本

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