トヨタグループ、17年度も設備投資は高水準

ジェイテクトは新電動パワステ量産などに800億円

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トヨタの豊田章男社長
 ジェイテクトは2018年3月期に連結で800億円規模の設備投資を実施する。17年3月期の見込み額と同等の高水準を維持する。自動車の電動パワーステアリング(EPS)事業で従来より大出力化が可能な新製品の量産ラインを日米中の工場で整備するほか、軸受製品の国内工場の刷新などに充てる。デンソーなどトヨタ自動車グループ各社の設備投資も高水準の傾向にあり、競争力の底上げにつながりそうだ。

 ジェイテクトは、ステアリングの下側で操舵を補助する「ラックパラレル(RP)」式の量産を始める。まず花園工場(愛知県岡崎市)と米テネシー州の工場で量産を開始し、18年をめどに中国・福建省廈門市の工場にもラインを設置する。

 内製したボールネジを減速機に使うことで従来品と比べ、外径を約15%小型化した。車両の電動化に伴い、油圧式のパワステが主流だった中・大型車でもEPSへの移行が進んでいることに対応する。

 軸受事業では国分工場(大阪府柏原市)で生産設備の入れ替えを推進する。同工場は自動車用の生産設備を亀山工場(三重県亀山市)など他の国内工場に移し、産業機械用の製造に特化して効率化を進めていたが、工作機械などの老朽化が課題だった。

 ジェイテクトの設備投資はここ数年、630億―760億円の水準で推移。これに対し17年3月期の減価償却費は590億円の見通しだ。高水準の設備投資を続けることで、将来の事業基盤固めを加速する。
従来品と比べ外径を15%小型化したラックパラレル式の電動パワーステアリング

日刊工業新聞2017年1月27日

COMMENT

明豊
執行役員デジタルメディア局長 DX担当

トヨタグループではデンソーや豊田自動織機、トヨタ紡織なども17年3月期に設備投資を増額。各社とも工場の合理化や製品の増産、生産性向上などにあてる考えだ。

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