老舗工作機械メーカーの未開拓市場は韓国だった!

オークマ、主要メーカー最後発で現法設立へ

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1898年(明治31年)創業のオークマ(公式ページより)
 オークマは東アジアでの営業体制の強化に乗り出す。中国では、広州市に同国内で2カ所目となる販売・サービス拠点「広州テクニカルセンター」を6月ごろに開設する。また営業を販売代理店に委ねている韓国では、現地法人を6―7月に設立して営業。韓国では直販体制を確立し、同国で現状の2倍以上となる年間50億円の売り上げを目指す。現地でのブランド力を高め、復調してきた東アジア市場を深耕する。

 これまで中国では、ショールームを有する販売・サービス拠点であるテクニカルセンターを上海のみに置いていた。これを自動車産業が集積する華南地区の中心都市である広州市にも開設し、自動車向け工作機械需要の取り込みを図る。当初は15人程度のスタッフで運営。ショールーム内の工作機械で加工実演などをして、製品の訴求力を上げる。

 中国国内の工作機械展示会への参加頻度も多くし、PRの機会を増やす。これまで宣伝活動は北京市で開催する中国国際工作機械展覧会(CIMT)や上海市のCNC工作機械展覧会(CCMT)など沿岸部の展示会が中心だった。さらに、11月に内陸部の重慶市で開く中国重慶国際工作機械見本市(CCIMT)に初出展し、内陸部の市場開拓につなげる。

 韓国ではソウル市に6―7月をめどに現地法人を置く。いったん市内で仮事務所を開設し、20人規模のスタッフで営業活動を始める。18年3月までに同市内でショールームを持つ建屋に移転し、韓国内での売り上げを現状の2倍以上にする考えだ。

日刊工業新聞2017年1月20日

COMMENT

六笠友和
編集局経済部
編集委員

初の韓国現法です。これまでは代理店販売でした。オークマは世界有数の工作機械メーカーですし、韓国は世界5指に入る大市場であることを考えると、とても意外です。日本の主要メーカーとしては、最後発の参入ではないでしょうか。本件、花木義麿社長に聞いたところ、こうした未開拓市場は「まだあります」とのことで、そうしたエリアではオークマブランドは浸透しておらず、同社の得意な門型マシニングセンターのイメージしかない国もあるそうです。遅れて出た韓国。しかも競合は勢ぞろいしていますが、テクニカルセンターでの地道な提案営業で売上高を倍増させる計画とのことです。

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