日産が売却予定の車載電池会社、中国EVバスに供給

日産以外の供給先は増えるか

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 オートモーティブエナジーサプライ(AESC、神奈川県座間市)は、このほど中国の電気自動車(EV)バスメーカーと、EV用リチウムイオン電池の供給契約を結んだ。AESCに出資する日産自動車はAESC株の売却を検討しており、AESCは日産以外との取引拡大が課題となっている。中国EVバスメーカーへの供給拡大で日産への依存度を減らす。

 江蘇常隆客車(アルファバス)に、日産のEV「リーフ」に採用されている24キロワット時のリチウムイオン電池を供給する。供給量はEVバス200台分。リーフ換算で1600台分に相当する。

 同バスは広西省の公共交通機関として運行しており、航続距離は250キロメートル。全長8メートルで定員は72人。2016年初に契約した100台分に続き2回目の大型受注となる。中国のEVバス市場は補助金が支給されることもあり拡大傾向にあるという。

 AESCは日産が51%、NECとNECエナジーデバイス(同相模原市)が49%出資するリチウムイオン電池メーカー。車載用では供給先のほとんどが日産向け。

 日産は電池の外部調達を視野に入れており、AESC株を売却する方針。AESCは日産以外の供給先を確保するのが課題となっている。アルファバスへの供給拡大で、日産以外との取引拡大に弾みをつけたい考え。

日刊工業新聞2017年1月19日

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池田勝敏
編集局経済部
編集委員

日産から自立するにはEVバス以外に、規模が期待できる乗用車のEVで非日産から受注する必要がある。

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