センサー内蔵金型で変形データ提供。量産までの準備期間を短縮します!

IBUKIがサービス化目指し、パートナーと実証

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金型に村田機械と双葉電子のセンサーなどを設置し、変形データを計測する
 IBUKI(山形県河北町、松本晋一社長)は金型にセンサーを埋め込み、出荷前検査で把握した型の開き量などのデジタル情報を提供するサービスを始める。顧客は自社での条件出しから量産までの生産準備期間を短縮できる見込み。実証パートナーを募集し、半年程度かけて効果を検証する。IoT(モノのインターネット)を活用し、金型メーカーの付加価値を高める取り組みとして注目を集めそうだ。

 IBUKIは自動車や電機関連業界向けの射出成形金型の設計・製造を手がける。現状は受注から設計、製造を経て、良品確認のために社内でテスト成形したのち金型単体を出荷している。その後は一般的に顧客自らが最適な型締め力などを確認する条件出しの作業を手がける。

 今回の新サービスでは、IBUKIが金型出荷と同時に、テスト成形時に金型内で生じた変形データを電子メールで顧客に送信。顧客はこのデータを活用すれば条件出しの期間短縮につなげられる。

 金型に村田機械の接触式変位センサーや双葉電子工業の樹脂温度・圧力センサーなどを設置。これらセンサーの波形を分析することで、型締め力に対する金型内部の開き具合の定量的把握に成功した。

日刊工業新聞2017年1月19日

COMMENT

明豊
デジタルメディア局
局長

IBUKIは社内検証から一歩進み、半年程度をかけてこうしたデータの利用価値を見極めるという。実証では顧客に変形データを無償提供するが、条件出し期間の短縮効果や改良点を指摘してもらい2018年から事業に本格参入する計画。

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