C型肝炎治療薬で偽装品。厚労省、注意を呼びかけ
厚生労働省は17日、ギリアド・サイエンシズ(東京都千代田区)が販売するC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が奈良県内の薬局チェーンで見つかったと発表した。偽造薬が流通し、患者に調剤されるのは国内で初めて。厚労省は医療機関や薬局などに注意を呼びかけるとともに、適正な流通の確保に関する通知を出した。
偽造薬は正規品と同じボトルに形状の異なる錠剤が混入したもので、1月上旬に計5品が見つかった。現時点で健康被害はない。調査でギリアドの正規取引先でない医薬品卸会社から入手したことが分かっている。ギリアドは専用窓口(0120・631・042)を設けたほか、今後刑事告訴も含めて対応を検討している。ハーボニーは2015年9月に発売。価格は1錠5万4797円で、利用者は16年12月末までで約7万6000人。
偽造薬は正規品と同じボトルに形状の異なる錠剤が混入したもので、1月上旬に計5品が見つかった。現時点で健康被害はない。調査でギリアドの正規取引先でない医薬品卸会社から入手したことが分かっている。ギリアドは専用窓口(0120・631・042)を設けたほか、今後刑事告訴も含めて対応を検討している。ハーボニーは2015年9月に発売。価格は1錠5万4797円で、利用者は16年12月末までで約7万6000人。
日刊工業新聞2017年1月18日