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パナソニックのイントラネットに現れる「契子」って誰だ?

AIを利用した対話サービス、法務関連の知識を教えてくれる
 パナソニックやオウケイウェイヴは、人工知能(AI)を使い、利用者がAIと自然な言葉で対話をしながら必要な知識を得られる「ボット」システムの構築や拡充を進めている。パナソニックはイントラネットに法務関連のAI対話システムを構築し、社内で活用。オウケイウェイヴは自然対話を使った回答サービスを提供中で、曖昧な質問に聞き返す機能を追加した。AIを利用した対話サービスが広がる中、高機能化の動きも進む。

 パナソニックはSNSで使われる言葉から「何の話題を取り上げているか」を類推できるAI機能を開発した。例えば、スポーツの話題の文章を学習し、SNS上の話題で「何のスポーツのことを言っている」かを類推できる。

 この技術を法務関連の社内業務効率化に活用した。社員はイントラネット上で女性キャラクター「契子」と自然な言葉で対話しながら、法務関連の知識を得られる。

 契子が会話の中で知りたい事柄を類推し、それに近いQ&Aのデータを取り出す。近いものがなければ、担当者にメールを送るよう促す。データがなかったQ&Aはシステムに追加され、対応の幅を広げる。社員は法務部門に問い合わせることなく、秘密保持契約(NDA)などに関する困り事を解決できる。今後は法務以外の業務へも展開していくという。

 オウケイウェイヴもウェブサイトで利用者の質問に対話形式で的確に回答するサービスの拡充を進めている。同社の無料サービス「あい」に、曖昧な言葉は聞き返し、より適した回答を探しだす機能を追加した。同社は統計手法を取り入れた機械学習技術を使ってシステムを構築している。
日刊工業新聞2017年1月13日
石橋弘彰
石橋弘彰 Ishibashi Hiroaki 第一産業部
AIに質問するなら、担当者にメールや口頭で聞くより手軽に知りたいことが分かる。忙しい世の中で便利な機能だ。難解な事柄を聞きたいなら、担当者に聞けばいいし、ちょっとしたことはAIへ聞けば良い。こうした技術が世の中に多く出回れば、人生の能率がアップするかも知れない。

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