JR、鉄道博物館で「東西対決」 鉄っちゃんだけでなく一般の人も来て下さい!

西は来春開業の京都に53両を展示。東は17年にオープンする新館で列車無線などが体験できる

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京都鉄道博物館の展示イメージ
 JR西日本は2016年春に開業する京都鉄道博物館(京都市下京区)で、現在の梅小路蒸気機関車館の20両を含め計53両を展示する。0系新幹線の第1号車や時速300キロメートルの営業運転を実現した500系新幹線、国鉄時代の最大の蒸気機関車C62形などを展示する。

 博物館は延べ床面積が約3万平方メートル。本館や扇形車庫などで日本の近代化を支えた車両を中心に展示。展示車両は引き込み線を活用して定期的に入れ替える。鉄道の歴史や車両・鉄道施設の仕組みも体験学習できる。

 また、「地域とともに歩む文化拠点」と位置づける一環で、京都の芸術系5大学の学生に博物館の公式キャラクターのデザインを依頼。事務局の審査に加え、7月中旬からインターネットやはがきなどによる候補10作品の人気投票を行う。

 さらにJR西日本開業に合わせ、周辺地域の活性化を検討する「京都・梅小路地区活性化実施検討会(仮称)」を今年2月に発足。梅小路エリアの企業や団体などが参加、地元の資源を生かした回遊性向上やにぎわい作りに取り組む。京都水族館、オムロンや関西電力、京都駅観光デパート、京都市都市緑化協会などが参加。京都駅から梅小路公園までのルートにモニュメントを設置し、エリアマップ作成で人を呼び込む。同エリアは水族館や公園など集客施設、京都リサーチパークなど文化・観光施設などが集積する。
(日刊工業新聞2015年05月25日 建設・エネルギー・生活面に加筆)

 そしてJR東日本は・・

 JR東日本は2017年秋に鉄道博物館(さいたま市大宮区)を拡張する。新たに展示面積4800平方メートルの新館を建設。展示面積1万平方メートルの本館と合わせ、展示スペースを約1・5倍に広げる。新館には東北新幹線「はやぶさ」の車両「E5系」の運転シミュレーターを導入。本館の展示内容も大幅に刷新する。投資額は約80億円。案内サインを多言語対応にするなど、訪日外国人の受け入れ態勢も拡充する。

 新館には鉄道の「仕事」「歴史」「未来」「旅」の展示ゾーンを設け、実際に使用する設備や機器を使用して列車無線などを体験できるようにする。またE5系のほか、日本で初めて在来線に乗り入れた山形新幹線の車両「400系」も新たに展示する。本館には「車両」「科学」をテーマとした展示ゾーンを設け、大型映像や音響、照明などを駆使して、車両の躍動感や迫力を伝える。

 案内サインは英語や中国語、韓国語、フランス語、タイ語やインドネシア語などで、東南アジアの言語にも対応する。新館の着工時期は未定で、休館せずに拡張する方針。

  現在の鉄道博物館は、中央のヒストリーゾーンにEF55に代表される電気機関車やC57をはじめとした蒸気機関車、222形新幹線など、鉄道の歴史を彩るさまざまな車両が並ぶ。時期やテーマごとに実物の鉄道車両が36両展示され、中には皇族が乗車する御料車も6両含まれている。

 鉄道博物館はJR東日本創立20周年の2007年に開館し、14年9月には入館者700万人を達成した。中でも、D51や205系山手線、200系新幹線などの運転を体験できる運転シミュレータは、開館以来、人気を博しており、休日は長蛇の列になることも多い。

日刊工業新聞2014年11月11日 建設・エネルギー・生活面に加筆

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

鉄道に限らず日本でもっと魅力あるミュージアムが増えて欲しい。インバウンドにも大きな効果がある。

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