なぜアイダエンジは中国のプレス大手にも受注競争で勝てるのか
中国・広州のホンダ工場に大型機を供給。価格だけでなく総合力で評価
アイダエンジニアリングは、中国・広州市のホンダの自動車工場にプレス成形ラインを納入した。加圧能力が1000トンを超えるサーボモーター駆動の超大型プレス機(写真)4台で構成し、屋根やドアなどの外板部品を成形する。受注額は約30億円。複雑な形の部品を短時間に多く成形できる超大型サーボプレスラインは、現地日系メーカーの工場ではまだ少ない。アイダはホンダからの受注を機に中国での受注拡大に弾みを付ける。
アイダエンジニアリングが納入したのはサーボタンデムラインと呼ばれる成形ライン。2017年3月期業績には織り込み済みだ。
ホンダと中国の広州汽車の合弁会社、広汽ホンダが増城工場の能力増強のため導入した。アイダエンジが同工場にプレスラインを納入するのは2ライン目。16年12月から、スポーツ多目的車(SUV)「アヴァンシア」やミニバン「オデッセイ」、セダン「アコード」などの部品を成形している。
タンデムラインは鋼板を複数のプレス機に順番に通し、屋根やドアといった部品に成形する。納入したラインは加圧能力2300トン機をラインの先頭に置き、同1200トン機が2機、同1000トン機が1台の構成。中国で主流の機械式プレス成形ラインに比べ、1分当たりのプレスストローク数(SPM)を約80%増の18に引き上げた。
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タンデムラインは鋼板を複数のプレス機に順番に通し、屋根やドアといった部品に成形する。納入したラインは加圧能力2300トン機をラインの先頭に置き、同1200トン機が2機、同1000トン機が1台の構成。中国で主流の機械式プレス成形ラインに比べ、1分当たりのプレスストローク数(SPM)を約80%増の18に引き上げた。
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日刊工業新聞2017年1月12日