身体に食事促す“中継ぎ役”解明される!
延髄に神経細胞群、名大など解明
空腹の際に脳から信号を受け、体熱の発生を抑えるとともに食事を促す神経細胞群が延髄にあることが分かった。名古屋大と群馬大、米オレゴン健康科学大の研究成果で、5日付の米科学誌セル・メタボリズム電子版に発表された。
異常な飢餓反応が引き起こす肥満症や拒食などによる低体温症の仕組みを解明し、治療法を開発するのに役立つという。
空腹になると、脳の視床下部から飢餓感を伝える物質が放出され、体熱によるエネルギー消費を減らすために交感神経の働きを抑えるとともに、口で物をかんで食べるように運動神経を働かせる。
名大の中村和弘教授らはこの交感神経や運動神経への中継役を果たす細胞群が延髄の「網様体」と呼ばれる領域にあることを、ラットやマウスの実験で解明した。
異常な飢餓反応が引き起こす肥満症や拒食などによる低体温症の仕組みを解明し、治療法を開発するのに役立つという。
空腹になると、脳の視床下部から飢餓感を伝える物質が放出され、体熱によるエネルギー消費を減らすために交感神経の働きを抑えるとともに、口で物をかんで食べるように運動神経を働かせる。
名大の中村和弘教授らはこの交感神経や運動神経への中継役を果たす細胞群が延髄の「網様体」と呼ばれる領域にあることを、ラットやマウスの実験で解明した。
日刊工業新聞2017年1月6日