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VRが便秘解消や怒り抑制に役立つ!?京産大が大腸をもむ体験を研究

模擬内臓と体に巻いたベルトで再現
 自分のおなかに手を入れ、内臓をもむ―。VR(仮想現実)ならこんな体験もできる。「ストマックミキサー」は箱の中に臓器のような柔軟物を詰め込んだ。生暖かい模擬内臓をもむと、自分のおなかに巻いた振動ベルトが感触を再現する。

 もんだ部位や強さを計測し、おなかの内側が動くように錯覚させる。京都産業大学の永谷直久助教は「体の状態に脳がつられる。無理にでも笑顔を作れば気分が良くなることもある」と説明。VRでおなかを温めひっくり返すと怒りがこみ上げるかを検証する。「はらわたが煮えくりかえる」の逆をやってみるわけだ。

 学生の城山一真さんはもっと野心的。大腸をもむと思うことで、「便秘が治るかもしれない。新しい『セルフメディケーション』を開発する」と意気込む。
日刊工業新聞2016年12月30日付
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ヨガの達人になると、内臓を自分で動かして調整できるという話を聞いたことがあります。VRでは実際に内臓をもむことはできませんが、脳に何らかの好影響を及ぼす可能性は考えられます。

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