マツダやアイシンが大口顧客のダイカストメーカー、大型投資の理由

広島アルミニウム工業、中国向け変速機部品の需要増をにらむ

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本地工場の金型工場。同じ敷地に大型ダイカスト鋳造の新工場を稼働させた
 広島アルミニウム工業(広島市西区、田島文治社長)は、本地工場(広島県北広島町)でダイカスト鋳造の新工場を稼働した。本地工場では第1期分として6月に金型工場が稼働している。同じ敷地内で鋳造工場が動くことで試作などが容易になるほか将来の生産能力増強にもつなげる。投資額は鋳造工場の建屋だけで約35億円。

 新工場は事務棟部分が2階建てで延べ床面積2万702平方メートル。型締め力2250トンの大型ダイカストマシン4台の導入を終えた。当初は金型の試し打ちやさまざまな改善活動での使用を想定。生産能力増強にもつなげる。

 同社のダイカスト製品は、国内の大型品ではマツダとアイシン・エィ・ダブリュ(愛知県安城市)が大口顧客。エンジンブロックや変速機のハウジングを提供している。大型品の鋳造を受け持つ千代田工場(広島県北広島町)と八重工場(同)では高水準の稼働が続き、改善活動などができない状況だった。

 またアイシン・エィ・ダブリュ向けには、中国の変速機工場に送るダイカスト部品の出荷が伸びている。今回の設備増強はこの需要への増産対応という側面もあるようだ。

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

新工場は大型機13台まで拡張できる余地がある。今後も拡張する可能性を見越して建設しており、将来の大型ダイカスト品の受注拡大にも柔軟に対応していくという。

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