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発電出力が一般的なセンサーの10倍! 東北大が実用化を目指し、ベンチャーを設立

自動車分野などでの利用見込む
 東北大学未来科学技術共同研究センターの桑野博喜教授らは、電源が不要の無線センサーや無線センサーネットワークの開発・製造販売を手がけるベンチャー企業、仙台スマートマシーンズ(仙台市青葉区、高間舘(たかまだて)千春社長、022・795・6255)を設立した。桑野教授らが開発した、太陽光や温度差、振動などを電気エネルギーに変換する無線センサーを実用化する。

 研究グループは、窒化アルミニウム圧電薄膜に対し、微小電気機械システム(MEMS)を使い、周辺の振動を電気エネルギーに変換できるようにした。容積1cc当たりの発電出力は約1ミリワットと、一般的なセンサーの10倍となる。

 開発した無線センサーネットワークは、振動体をステンレススティール基板で構成しているため、耐久性が高い。自動車や電車の車体などでの使用を想定する。今後は現在の100倍以上となる1cc当たり100ミリワット以上の発電出力を目指す。

 同社は今後、電池や商用電源を使わずにセンサーなどを駆動する装置として商品化を図り、量産化に向けて取り組む。2年間は装置の開発を中心とし、その後はシステムの販売に事業を拡張。2021年に売上高20億円を目指す。
日刊工業新聞2016年12月22日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
耐久性が高く、発電出力が一般的なセンサーの10倍。自動車分野などで応用が期待できます。大学が自らVBを起こす動きが目立ってきました。

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