ルネサス、車載半導体の後工程を3割増強へ。投資額は最大400億円

強い需要に対応、拠点縮小や生産委託から転換

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後工程を増強(熊本県錦町の生産拠点)
 ルネサスエレクトロニクスは2017年12月期に、自動車用半導体の生産能力を増強する。国内外の拠点で後工程の生産能力を現状比2―3割引き上げる。投資額は計300億―400億円規模になるとみられる。自動運転の普及で進展する車載半導体の需要増に対応する。ルネサスは13年以来、生産拠点の縮小や生産委託を進めてきたが、16年3月期に生産基盤の再強化に転じた。17年も継続し、成長戦略を加速する。

 17年12月期の売上高に対する設備投資比率は10%以上になる見通し。そのうち半分以上を後工程(組み立て・検査)の能力増強に投じる。生産子会社の錦工場(熊本県錦町)、大分工場(大分県中津市)、米沢工場(山形県米沢市)に加え、マレーシアなど海外拠点で、ラインの増設や設備更新を進める。

 足元では自動ブレーキといった安全運転支援システム(ADAS)の普及に伴い、自動車を制御する車載マイコンなどの需要が好調。16年3月期から全社設備投資額は大幅に増加し、600億円を超える設立以来の高水準で推移している。

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政年佐貴惠
名古屋支社編集部
記者

呉文精社長兼最高経営責任者(CEO)は「自動運転技術の発展により(構造改革を主軸とした)変革プランの策定時よりも相当強い需要がある」と、生産能力増強を決めた。

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