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長崎の新観光名所は消防車工場!?ハウステンボスとタッグ

長崎の新観光名所は消防車工場!?ハウステンボスとタッグ

年間500人が見学する消防ポンプ車工場

 工場見学と長崎観光をセットでどうぞ―。

 ナカムラ消防化学(長崎県大村市、中村康祐社長、0957・52・1617)は、旅行業者のエイチ・テイ・ビイ観光(HTB観光、同佐世保市)と連携、消防ポンプ車工場の見学を観光に活用する。同社の本社工場は全国の消防団関係者らを中心に年間500人以上が見学する。その“集客力”を地元・長崎の観光活性化につなげる狙いだ。

 独自のチラシを制作して県外の営業先などで案内している。ナカムラ消防化学は九州地域では珍しい、消防ポンプ車や消防器具のメーカー。一方のHTB観光は佐世保市内のテーマパーク「ハウステンボス(HTB)」の全額出資子会社。HTBでは園内の消防車で子供向け消防士体験イベントを行うなど、両社に共通点があることからタッグを組んだ。

 HTB観光は工場見学とHTB内の宿泊・観光、移動を組み合わせたツアープランを組んで販売する。同時にHTBに限らず、顧客の要望に応じて長崎県内や周辺地域も含めた自由なプランニングも行う。ナカムラ消防化学の中頭徹男取締役は「地元の振興に貢献したい」と意気込んでいる。
日刊工業新聞2015年05月22日 列島ネット面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
今のところ客層として想定しているのは消防関係者ですが、地域のモノづくり企業が続々と名乗りを挙げれば、「工場萌え」みたいな一般受けするツアーを組めるかも。“見学した参加者がモノづくりの世界に飛び込む!”みたいな展開になったら嬉しいです。

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