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NECが間接業務にソフトウエアロボット導入

第1弾として来年度から経理・財務部門に
 NECは2017年度に、ソフトウエアロボットを活用した間接業務の効率化を始める。グループ全体の総務や営業支援、調達などを対象とし、第1弾として経理・財務部門に、二つのソフトウエアロボットを試験導入する。適用領域は順次拡大する。ホワイトカラーの生産性を向上し、グループ社員10万人の働き方改革を加速する。

 ソフトウエアロボットは、領収証の照合などの人手に頼っている反復作業や定型業務をソフトウエアで代替する仕組み。

 試験導入では光学読み取り装置(OCR)対応の高性能版「スキャンロボット」と、簡易版「ベーシックロボット」の2方式を採用する。領収書に印刷された数字や手書きの文字から必要な項目を抽出して支払うまでの業務処理を、人手を介さずにミスなく実行できるかを見極める。

 領収書の表記がまちまちであっても、柔軟に対応できるように機械学習なども活用する。試行段階では人手による仕事量が従来比80%改善できたという。
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日刊工業新聞2016年12月19日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
事務作業の自動化は「ロボティクス・プロセス・オートメーション(RPA)」と呼ばれ、人工知能(AI)との組み合わせも可能。日本IBMは12月からシステムの運用やセキュリティー監視などへの適用を広げている。

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