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リース会社の日立キャピタルが日本酒醸造・販売に参画するワケ 

子会社を通じ上川大雪酒造に出資
 日立キャピタルは14日、食・農事業を手がける子会社を通じて北海道上川町で日本酒の醸造と販売事業に参画すると発表した。子会社の日立トリプルウィン(東京都港区)が酒造会社の上川大雪酒造(北海道上川町)に出資した。同社の資本金は1億8000万円で、日立トリプルウィンの出資比率は約10%。食・農事業部長を取締役に派遣する。日立キャピタルグループが日本酒の醸造に関わるのは初めて。

 北海道酒造組合などの協力を得て、地域資源を活用した食・農分野で地域ブランドの構築と産業育成に貢献する。

 上川大雪酒造は日本酒造りを休止していた三重県の酒造会社が母体。上川地区へ移転し、酒類製造場移転許可申請書を国税当局に1日に提出した。関係当局の認可を前提に、2017年9月に本格醸造を開始し、初年度約60キロリットルの日本酒製造を目指す。

 日立キャピタルグループは18年度までの中期経営計画で、「食」を「蕾(つぼみ)分野」と位置付け力をいれている。日立トリプルウィンで食・農分野での新規事業の開発や事業ノウハウの取得に取り組んでいる。

日刊工業新聞2016年12月15日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
2000年代初頭までは、大企業が選択と集中の一環として、本業と関連性の薄い食品事業を売却する例が目立ちました。最近は逆に、食品や健康分野に取り組む企業が増えています。

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