帝人は１４日、消防団員が着用する防火服向けにデニム調のアラミド繊維織物「エクスファイヤ・デニム」を開発し、１２月下旬に発売すると発表した。ファッション性を持たせた新素材を防護服衣料市場に投入することで新規顧客の開拓を狙う。

　独自の織り工程を採用し、デニム生地の素朴な質感を再現した。デニム調の防護服を消防団員が着用することで、火災現場で消防職員との識別がつきやすくなる点も訴求する。基材に使うメタ系アラミド繊維は長期耐熱性や難燃性に優れ、耐熱フィルターなどの産業用途や消防服などに広く使われる。

　同社は「コーネックス」ブランドでメタ系アラミド繊維を製造販売し、国内シェアは首位級。新素材の投入を続け、２０２０年に安全・防護分野で売上高２００億円を目指す。