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EVは必要だけど、電気の購入がゼロになる住宅

積水化学が発売へ。蓄電池保証が20年、電力を自給自足
EVは必要だけど、電気の購入がゼロになる住宅

エネルギー自給自足型住宅

 積水化学工業は12日、エネルギー自給自足型住宅「スマートパワーステーション“100%Edition”」を、2017年1月2日に発売すると発表した。新開発の蓄電池と太陽光発電システム(PV)、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)などを組み合わせた。

 家庭内の消費電力の100%を、自家発電でまかなうことが可能。モデル価格は、延べ床面積3・3平方メートル当たり80万円台から。年間100棟の販売を目指す。

 蓄電システムは京セラ製。積水化学が開発した大容量のフィルム型リチウムイオン蓄電池と、パワーコンディショナーを組み合わせてシステム化した。大容量と長寿命が特徴で、20年の長期保証を可能にした。

 電気自動車(EV)とも連携する。全館空調システムや高断熱の樹脂窓の採用で室内の快適性も高めた。
新型蓄電池
日刊工業新聞2016年12月13日
松木喬
松木喬 Matsuki Takashi 編集局第二産業部 編集委員
電気の購入がゼロになる住宅です。電気自動車を購入したらという条件付ですが、ついに、こういう住宅が出たという感じです。蓄電池の大きさが半分というのも驚きです。12キロワット時を充電できるサイズだと普通なら結構、大きいです。置けるとしたら外です。それが階段の下に置けるサイズになりました。20年の保証も衝撃的です(普通は10年)。後日、蓄電池の詳細に記事にしたいです。

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