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大和ハウスグループのホームセンター、日用品卸のファインを買収

ロイヤルホームセンター、企画力取り込みPB強化
大和ハウスグループのホームセンター、日用品卸のファインを買収

PB強化、商品拡充で他社と差別化を狙う

 ロイヤルホームセンター(大阪市西区、中山正明社長)は日用品卸売りのファイン(千葉県船橋市)を買収する。オリジナル商品の企画力や品質管理に優れたファインのノウハウを、プライベートブランド(PB)商品の強化に生かす。PB商品の売上高で5年後に7・5倍となる300億円をめざす。

 ロイヤルホームセンターはファイン創業家一族などから全発行済み株式を取得し、子会社化する。中山正明社長がファイン社長を兼務し、役員や管理部門にも社員を派遣する。

 ファインの2016年3月期売上高は12億円。自社で企画開発した日用雑貨やアイデア商品の販売が大半を占め、生活協同組合や通信販売会社が主な顧客。生活者の声を商品企画に展開する開発力や、生産委託先である海外工場の品質管理体制にノウハウを持つ。

 ホームセンター業界では勝ち残りのために他店舗との差別化が課題。ロイヤルホームセンターはペット関連売り場の充実など、地域性や市場に対応した店舗づくりとともに、オリジナル商品、サービスの拡充を課題とする。

 そのため今回の買収を皮切りに、PB商品強化を狙いとしたM&A(合併・買収)にも積極的に取り組む。具体的には間接資材やペット用品などでPB拡充を視野に入れる。

 ロイヤルホームセンターは大和ハウス工業グループでホームセンター57店舗を展開する。16年3月期の売上高は785億円。19年3月期に同1000億円を達成する中期目標を掲げる。
日刊工業新聞2016年11月30日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
商品企画の会社の買収でプライベートブランドの開発を加速する動き。とくに、ホームセンターはPBなど差別化が図れる商材の拡充が必要だ。

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