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「男鹿のナマハゲ」はデジタルテクノロジーで世界に伝わるか

ISIDがVRなどで民俗行事・祝祭の精神性を映像化
「男鹿のナマハゲ」はデジタルテクノロジーで世界に伝わるか

ICTを活用し「男鹿のナマハゲ」を発信

 日本の祭りを新たな切り口で発信―。電通国際情報サービス(ISID)は、全国各地の民俗行事や祝祭が持つ豊かな精神性を現代的に再解釈するプロジェクトを立ち上げた。IoT(モノのインターネット)や仮想現実感(VR)など情報通信技術(ICT)を活用し、新たな視点で国内外に発信する。

 プロジェクト名は「日本の“まつり”RE―DESIGNプロジェクト」。第1弾として、秋田県男鹿市の協力を得て、民俗行事「男鹿のナマハゲ」を題材とする。

 民俗行事や祝祭が持つ精神性を紐解(ひもと)き、IoTやVRなどを用いて、直感的に理解しやすい表現で映像化する。これにより日本の地域文化への理解や関心を高める。日本貿易振興機構(ジェトロ)の「オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査 文化を通じた機運醸成試行プロジェクト」として採択を受けた。

 プロジェクトに先立ち、体験型の作品で話題を集める気鋭のアーティストの市原えつこ氏を招聘(しょうへい)した。プロジェクトではナマハゲに内包される意味を解釈し、モバイルデバイスや各種センサー機器などが普及する現代の都市を舞台に、映像で再現する。映像作品は2017年2月に完成する予定。国内外の各種イベント・映画祭などへの出展後、インターネットで公開する。

日刊工業新聞2016年11月28日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
良い意味でかつてないほど世界で日本の文化や精神性に関心が高まっている。それをどう映像化していくのか興味深いプロジェクト。常設のリアル体験の場もぜひ作って欲しい。

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