未来のイグノーベル賞?八戸工大、アリが操縦するロボ「アンタム」
バナナの皮が滑る原理やタマネギで涙が出る理由など、イグ・ノーベル賞に選ばれた研究は人を笑わせ、考えさせる。身近な現象を不思議に思い、突き詰めると、そこには研究の面白さが眠る。そんなイグ・ノーベル賞を将来受賞するかもしれない研究を紹介する。
「僕が一番、アンタムをうまく使えるんだ!」―。アリの中からニュータイプを探すため、アリが操縦するロボット「ANTAM(アンタム)」を開発した。球体の上にアリを載せると、アリが歩いた分だけ球が回る仕組み。アリ自身はどの方向に歩いても球の上から出られない。球の回転分だけ、球を載せたアンタムが走り回る。
(左円内の拡大写真。コックピット上のアリ)
八戸工業大学の藤沢隆介講師は、「自分の何倍も大きな機体を障害物にぶつからずに避けられれば、アリがロボットを操縦したといえる」と説明する。道具を超え、ロボットを使いこなすアリの誕生だ。学習や知能の解明につながる。将来、アンタムは飛行ロボット(ドローン)化する計画だ。「羽を失ったアリも再び飛べるようになる」。
※日刊工業新聞で「発掘!イグ・ノーベル賞」を連載スタートします。
「僕が一番、アンタムをうまく使えるんだ!」―。アリの中からニュータイプを探すため、アリが操縦するロボット「ANTAM(アンタム)」を開発した。球体の上にアリを載せると、アリが歩いた分だけ球が回る仕組み。アリ自身はどの方向に歩いても球の上から出られない。球の回転分だけ、球を載せたアンタムが走り回る。
(左円内の拡大写真。コックピット上のアリ)
八戸工業大学の藤沢隆介講師は、「自分の何倍も大きな機体を障害物にぶつからずに避けられれば、アリがロボットを操縦したといえる」と説明する。道具を超え、ロボットを使いこなすアリの誕生だ。学習や知能の解明につながる。将来、アンタムは飛行ロボット(ドローン)化する計画だ。「羽を失ったアリも再び飛べるようになる」。
※日刊工業新聞で「発掘!イグ・ノーベル賞」を連載スタートします。
日刊工業新聞2016年11月23日