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工作機械業界でも存在感をじわり発揮するリケジョたちを発見!

 日本の産業界に新たな革新を起こす起爆剤として理系女子、いわゆるリケジョが注目されている。工作機械業界もリケジョの活躍に期待がかかる業界の一つだ。まだ数は少ないものの、加工技術やデータ解析などの分野でリケジョたちが存在感を発揮している。そこで、「JIMTOF2016」会場の出展ブースで活躍するリケジョたちに話を聞いた。



ジェイテクト タチアナ・クンドゼーロウァさん】
 人工知能(AI)に関する技術や、工場の知能化「スマートファクトリー」関連の仕事をしています。今年入社したばかりで分からないことが多く苦労もあります。ジェイテクトは工作機械や制御装置の分野で、実績と歴史があることから入社しました。工作機械はモノづくりの源泉。私たちの仕事にさまざまな製品の品質とオリジナリティーがかかっていると思い、日々仕事に励んでいます。



【牧野フライス製作所 辛島紘子(からしま・ひろこ)さん】
 さまざまなお客さまに満足してもらえる加工方法を提案できる技術者が将来の目標です。仕事で面白いのは、自分の考えで加工が進み、それが形になったときの達成感です。逆に、加工方法が多様なため、どれが最適かを見つけ出すところに難しさを感じます。工作機械は自分がこうしたい、と思うことを実現できるところが好きです。時間があれば会場を回り、今の会社に何が必要かを学びたいです。



【シチズンマシナリー 星出春奈(ほしで・はるな)さん】
 新機種の開発や設計に携わっています。ゼロベースから設計していく過程は苦労もやりがいも多いです。注目しているのは材料技術や3D複合加工技術。コスト削減や加工難の解消など今の課題にマッチした技術だからです。理想の設計を求めて探っていると、古い機械でもハッとさせられる設計は多くあります。将来は機械の外観を決める仕事がしてみたいですね。
JIMTOF Daily
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
JIMTOF2016は明日までの開催。昨日までの4日間で、すでにのべ14万人近くが来場しています。会場では毎日展示会の情報をお届けする「JIMTOF Daily」を発行しています。 ちなみにタチアナさんはロシアの方です。

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