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JALニューヨーク便50周年、歴代制服でCAがお出迎え

就航初日はラガーディアにダイバート
JALニューヨーク便50周年、歴代制服でCAがお出迎え

左から3代目、4代目、6代目の制服を着用したJALの客室乗務員

 日本航空(JAL)は11月12日、東京-ニューヨーク線の就航から50年を迎えた。当日は成田空港で記念イベントを開催し、午前11時発JL6便の搭乗客を対象に搭乗記念証などをプレゼントした。

 記念式典では、就航当時の制服を着用した客室乗務員が登場。1960年8月から1967年3月まで着用した3代目の制服のほか、世界一周航路を設定した1967年当時の4代目(1967年3月から1970年6月まで)と、直行便化した1983年当時の6代目(1977年10年から1987年12月まで)の制服を着用し、搭乗客らと記念撮影に応じた。

 搭乗客には登場記念証のほか記念シール、ニューヨークで使えるクーポンブック、歯ブラシなどをプレゼントした。

 記念便となったJL6便にはプロテニスプレーヤー錦織圭選手をデザインした特別塗装機「JET-KEI(ジェット・ケイ)」(ボーイング777-300ER型機、登録番号JA733J)を投入。乗客228人(ほか幼児3人)、運航乗務員3人、客室乗務員13人で、成田空港62番スポットを午前11時に出発した。

 JALでは9月から50周年記念として、鴨ロースの鍬焼きやワイン、ビールなど、ニューヨーク産の食材を利用した機内食をニューヨーク路線を対象に、11月末まで提供。また10月は、すべての国内・国際線では、機内オーディオ番組で「We Love New York」と題し、フランク・シナトラの『ニューヨーク・ニューヨーク(Theme from New York, New York)』などニューヨークにまつわる曲やエピソードを放送した。

 JALの東京-ニューヨーク線定期便は、1966年11月12日に就航。旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)DC-8型機「SETO」号で運航を開始した。初便には招待客58人と一般客52人、添乗者8人の計118人を乗せ、ホノルルとサンフランシスコを経由してニューヨークに向かった。

 当初、羽田からジョン・F・ケネディ空港に向かっていたが、当日のニューヨークは天候が悪く、初便はニューヨークのラガーディア空港にダイバート(目的地変更)した。

 就航当初は週2往復の運航で、翌67年3月に週5往復に増便した。1972年4月からはアンカレッジ経由に変更。1983年7月からは直行便となり、747-200を投入した。

 JALは定期便化する2年前の1964年、羽田-ジョン・F・ケネディ線でチャーター便を運航。同年に開催されたニューヨーク万国博覧会の出展者向けに運航した。

 東京からニューヨークまで、運航当初はおよそ19時間だった飛行時間は、現在は13時間に短縮。ニューヨークから東京までは22時間から14時半となった。

 現在は成田から1日2往復を運航している。運航機材は国際線用新仕様機「スカイスイート」を導入。成田を午前に出発するJL6便とニューヨークを昼に出発するJL5便には、ファーストクラスを備えたボーイング777-300ER型機「スカイスイート777(SS7)」(232席または244席:ファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー135席または147席)で、成田を午後に出発するJL4便とニューヨークを午前に出発するJL3便には787-8「スカイスイート787(SS8)」(161席:ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席)を投入している。
運航スケジュール
成田→ニューヨーク
JL6 成田(11:00)→ニューヨーク(09:45)運航機材:SS7
JL4 成田(19:40)→ニューヨーク(18:25)運航機材:SS8

ニューヨーク→成田
JL3 ニューヨーク(09:15)→成田(翌日13:35)運航機材:SS8
JL5 ニューヨーク(12:05)→成田(翌日16:35)運航機材:SS7
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
JALの東京-ニューヨーク線、12日で就航50周年。成田空港での記念式典には、歴代の制服を着用したCAが登場しました。

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