「溶けるステント」国内初の承認。アボットが冠動脈用
気持ちの面でも傷が少ない!?
アボットバスキュラージャパン(東京都港区、マシュー・シュミット社長)は、厚生労働省から生体に溶ける冠動脈ステント「アブゾーブ」の製造・販売承認を取得した。狭くなった冠動脈の血管を広げ、内側から支える血管治療をしながら、3年程度で徐々に体内で分解、消失する。生体に溶けるステントは国内初。今後保険適用を目指す。
アブゾーブは生体吸収性を持つポリ乳酸を素材に使用し、体内で完全に分解する。ステント径は2・5ミリ―3・5ミリメートルで、ステント長は12ミリ―28ミリメートル。すでに世界100カ国以上で販売承認され、15万人以上の冠動脈疾患治療に使用されている。
国内で38の医療機関・400症例の治験を行い、従来の金属製ステントと安全性・有効性が同水準であることも示されている。従来の金属製ステントは血管治療後も永久的に血管内に残るため、収縮・拡張など血管本来の運動機能を妨げるという声もあった。
アブゾーブは生体吸収性を持つポリ乳酸を素材に使用し、体内で完全に分解する。ステント径は2・5ミリ―3・5ミリメートルで、ステント長は12ミリ―28ミリメートル。すでに世界100カ国以上で販売承認され、15万人以上の冠動脈疾患治療に使用されている。
国内で38の医療機関・400症例の治験を行い、従来の金属製ステントと安全性・有効性が同水準であることも示されている。従来の金属製ステントは血管治療後も永久的に血管内に残るため、収縮・拡張など血管本来の運動機能を妨げるという声もあった。
日刊工業新聞2016年11月15日