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ネットで炎上しても安心!?損保ジャパン日本興亜、炎上補償

予防と対応で包括支援
 損保ジャパン日本興亜はインターネット上で中傷のコメントが集中する「炎上」対策の包括的サービスを12月に始める。インターネットを24時間監視する予防策から、炎上後の対応策、対策費用の補償までをパッケージ化した。会員制交流サイト(SNS)などの普及に伴って炎上が増加し、企業の経営リスクが高まっていることに対応する。月35万円から提供し、年間100社の契約獲得を見込む。

 リスクコンサルを担うグループのSOMPOリスケアマネジメント、ネット上のリスク対策に強いエルテスを含めた3社の共同サービスとして開発した。

 具体的には、エルテスが24時間365日体制でネットを監視し、不適切な投稿などを発見した場合、炎上を未然防止する初期対応をアドバイスする。

 一定期間経過後も解消されずに炎上した場合、エルテスが炎上の分析リポートや緊急時の情報発信の手法などについて支援する。さらに記者会見など緊急時のメディア対応が必要な場合は、SOMPOリスケアが関連サービスを提供する。

 対策に要した費用はエルテスが加入する損保ジャパン日本興亜の約定履行費用保険で90%を補償、企業側の負担を軽減させる。

 エルテスの調べではSNSなどの普及で炎上件数は2015年に1000件を突破するなどここ5年間で約10倍に増加。食品業界などでは不適切な画像投稿がきっかけで商品リコールにつながった事例もあり、企業側はネットの炎上対策が課題となっている。

日刊工業新聞2016年11月16日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
企業側の落ち度からの炎上がほとんどかとは思いますが、むやみに広がりすぎるのも「ネットいじめ」のように感じます。

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