【札幌】ＢＡＫＥ（東京都目黒区、長沼真太郎社長）は、チーズタルトやアップルパイなど菓子商品を製造する工場を札幌市内に新設、稼働した。自社の生産拠点を設けるのは初めて。新工場からは主に海外向けに出荷する。海外店舗の出店増も予定しており、２０１６年６月期の売上高約３６億円を１７年６月期には約９０億円に引き上げる計画だ。

　新工場は敷地面積約２９２６平方メートル、延べ床面積約２２１２平方メートル。総工費は約１５億円で、従業員は地元採用などで約８０人体制とした。主に海外輸出用に焼きたてチーズタルトや焼きたてアップルパイを生産する。焼きたてチーズタルトは年間３５００万個以上の製造を予定している。

　ＢＡＫＥは菓子製造・販売を手がける、きのとや（札幌市東区）のグループ会社。これまで、きのとやの北海道の工場で商品を生産してきた。国内外に３１店舗を展開しているが、１７年６月期までに海外で新たに約３０店舗増やす計画もあることから、生産拡大を見据えて自社工場を設けた。

　同社は１３年に設立。菓子の製造・販売を手がけ、焼きたてシュークリームやケーキに写真やイラストを印刷するサービス「ピクトケーキ」も提供している。長沼社長は「自社工場を持つことで、新たな展開を進める上でも応用がきくようになる」としている。