ファナックがAI搭載の部品取り出しシステム

IoT戦略が本格的に動き出す

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2台のロボットが協調して取り出し作業を学習
 ファナックは12月に人工知能(AI)を用いたバラ積み部品取り出しシステムと、工作機械の状態監視システムを投入する。工場用IoT(モノのインターネット)基盤「フィールド・システム」の第1弾の位置づけ。既存の予防保全サービス「ゼロダウンタイム機能(ZDT)」も同システム上で利用可能にする。この三つの応用技術をベースにIoT戦略を本格始動させ、以後ラインアップを拡充する。

 プリファード・ネットワークス(PFN、東京都千代田区)と共同開発の取り出しシステムを、フィールド・システムの応用技術の一つとして提供開始する。ロボットが物体をつかむ方法などを作業者が調整する代わりに、AIが自動で学習する仕組み。手間と時間をかけずに、高い取り出し成功率を確保できる。IoTで複数のロボットを協調させることで、学習時間を短縮することも可能だ。

 また、工作機械の稼働状況を遠隔地から監視できるシステムも実用化する。ファナック製品だけでなく連携する他社のコンピューター数値制御(CNC)装置もつなぎ、見える化できるのが特徴だ。

 このほか、2015年に投入したZDTを進化させ、フィールド・システムに組み込む予定。従来はロボット向けのサービスだが、工作機械を新たに対象に加え利用者の拡大につなげる。

 ファナックは200社以上の企業と協力し、同システムを12月から事業化する予定。PFN以外の企業ともさまざまな応用技術の共同開発を進めており、17年以降、順次投入する計画だ。

日刊工業新聞2016年11月8日

COMMENT

 ロボット同士の協調のほか、他社のCNCと“つながる”点にも注目したい。11月17日に開幕する「JIMTOF2016第28回日本国際工作機械見本市」では、具体的な連携アイデアが見られそうだ。 (日刊工業新聞第一産業部・藤崎竜介)

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