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テレプレゼンスロボットとつなぎドーム型スクリーンで360度映像生中継

凸版と東大が開発。6人でロボットの視界や音響を共有
テレプレゼンスロボットとつなぎドーム型スクリーンで360度映像生中継

ドーム型スクリーンにロボットの360度視界を映す

 凸版印刷東京大学大学院情報学環の味八木崇特任講師・電通ISIDイノラボリサーチフェローは、ドーム型スクリーンとテレプレゼンスロボットを組み合わせた360度映像の生中継システムを開発した。ロボットのいる場所とドームをつなぎ、複数の人が同時に遠隔コミュニケーションできる。2017年度から段階的に事業化を進める。

 テレプレゼンスロボットに360度カメラを搭載し、その映像をドーム型スクリーンに中継する。ドームの中には6人程度が入れる。複数人がロボットのいる場にいるように遠隔地とコミュニケーションする。

 ドームは三角形のパネルを球状に組み立てるため、直径を1・8―3メートルの大きさで変えられる。イベント会場だけでなく一般住宅でも利用できる。

 スマートフォンやパソコンなどで遠隔から操作するテレプレゼンスロボットは一般に、一体を一人で操縦する形態が多い。複数人でロボットの視界や音響を共有すると、一緒に観光したりスポーツ観戦したりする一体感を演出できる。

 ただ人によって見たい方向や話し相手が変わると、普通のカメラでは視野に収まらない。360度映像を中継すれば、ロボットを介した複数対複数のコミュニケーションができる。インターネット経由で海外との中継も可能。観光や教育用途に提案していく。

(360度視界カメラ搭載のロボット)
日刊工業新聞2016年11月4日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
テレプレゼンスロボットはよくあるもので観光用途なども普通だが360度の空間で複数というのはなかなか面白い。どの程度の価格で供給できるのだろう。

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