スパークリングワインのようなビール、キリンが商品化

ワイン酵母で苦み抑え、若者や女性層の取り込み狙う

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ワインのシャンパンを思わせる味、香りが特徴のスパークリングビール(左上の商品)
 キリン(東京都中野区、磯崎功典社長)の酒類技術研究所(横浜市鶴見区)は、ワイン酵母を用いたビール醸造技術を開発した。ワイン酵母を用いることでさわやかな香りと、軽やかな発泡感を実現。ホップ特有の苦みも抑え、スパークリングワインのような味や香りを持つビールがつくれる。若者や女性がビール離れする理由の一つに苦みが言われており、同技術を用いた商品でビール離れの抑止につなげる。

 ビールの香りの決め手になるホップは、使用量を増やすと苦みが強くなり過ぎる傾向がある。酒類技術研究所はホップ由来のバラ様香気成分から、柑橘(かんきつ)香物質のβ―シトロネロールへの高変換機能を持つワイン酵母を選抜。この酵母を使い、仕込みと発酵条件を制御することで、柑橘香と甘味を付与する醸造技術を開発した。

 この醸造技術を用いたビールは、キリンビール子会社のスプリングバレーブルワリー(東京都渋谷区)が東京・代官山に展開する店舗で、クラフトビール「代官山スパークリング」として発売した。ビールが苦手な人でも飲みやすい味が特徴。

 酒類技術研究所はビール酵母、清酒酵母、ワイン酵母、ウイスキー酵母など、合計約1100株からなる「酵母バンク」を保有する。発酵試験により、それぞれの香味や醸造特性を解明したデータベースを蓄積済み。この強みを生かして、今後も新しい味や香りのビールを開発、ビール離れを食い止めたい考えだ。

日刊工業新聞2016年10月27日

COMMENT

明豊
執行役員デジタルメディア局長 DX担当

スパークリングワインは結構好きで、ビールが結構苦手な自分にとって手を出していいのか難しい商品・・。

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