老舗の意地!豊田合成、ラジエーターグリルと組み合わせLEDの車載展開狙う

試作モデル開発、内装の加飾パネルなどに可能性

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LEDコンセプトモデル
 新たな可能性を―。豊田合成は自動車のラジエーターグリルと発光ダイオード(LED)という自社で展開している製品を組み合わせ、LEDコンセプトモデルを試作した。両製品を結びつけ、新車開発などで新しい発想に役立つ提案を模索するという。

 上部に青色、下部に白色のLEDを配置。その光を導光板で受けて面発光させ、穴を開けた鏡とマジックミラーを載せてデザインに奥行きを持たせている。見る角度により、円形のデザインが幾重にも確認できる。

 豊田合成は多くの車種にラジエーターグリルを供給し、LEDでは2014年にノーベル物理学賞を受賞した赤﨑勇名城大学終身教授らに指導を受けた先駆的企業。「内装の加飾パネルなどにも使えるのではないか」(同社)と、強化中の車載用LEDで応用分野拡大を狙う。

日刊工業新聞2016年10月28日

COMMENT

 青色LED開発のノーベル物理学賞では豊田合成の貢献も大きく、赤﨑終身教授と天野浩名古屋大学教授が贈ったノーベル賞メダルのレプリカ2個が本社入り口に飾ってあるほど。レプリカは受賞者1人に3個だけです。自動車部品大手の豊田合成はもともと車載用を目的にLED事業を始めましたが、受注量の大きいタブレット端末向けなどで勝負せざるを得ず、廉価な海外勢におされて収益は厳しい状況です。近年は原点に返って車載用LEDも強化しているので「老舗」の意地に期待したいです。 (日刊工業新聞名古屋支社・今村博之)

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