10月21日18時更新【鳥取地震・企業動静】サントリー天然水工場、点検で操業停止

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FDKの鳥取工場で生産されている煙感知器向けのリチウム電池
 21日午後2時7分ごろ、鳥取県中部を震源とする地震があった。同県倉吉市と湯梨浜町などで震度6弱の揺れを観測し、建物などに被害が出ている。21日18時までに判明した企業動向は以下の通り。

◆天然水工場、点検で操業停止

 サントリー食品インターナショナルは地震を受けて、天然水を生産するサントリープロダクツ奥大山ブナの森工場(鳥取県江府町)の操業を停止した。「停電や揺れによるものではなく、機械に異常がないか緊急点検するため」(同社)としている。これまでのところ特に破損などはなく、従業員の無事も確認。操業再開は「余震状況などをみて、慎重に決めたい」(同)考え。

◆コンビニ、百貨店営業継続

 ローソンの配送センターやベンダー工場への被害はない。16時現在で約20店舗が停電しているが、営業を続けている。ファミリーマートも一部店舗で停電や品物の落下はあったが、営業は継続しいている。セブン&アイ・ホールディングス(HD)も「営業に影響はない」としている。

 鳥取市内にある鳥取大丸も「エレベーターは一時停止したが、営業は続けた」(J・フロントリテイリング広報)という。

◆日立金属、被害なし

 日立金属は鳥取市と島根県安来市に製造拠点を構えているが、いずれも現時点で被害は出ていない。

◆FDK、夜間操業は取りやめ

 FDKの鳥取工場(鳥取県岩美町)は人的・物的被害がないが、21日の夜間操業は取りやめた。県内のサプライヤー数十社への影響は確認中。24日から通常通り稼働する予定。

◆クラレ、三菱レイヨン被害なし

 クラレはポバール樹脂などを製造する基幹工場の岡山事業所(岡山市南区)に設備や人的な被害は確認されていない。

 三菱レイヨンはメチルメタクリレート(MMA)や炭素繊維などを生産する大竹事業所(広島県大竹市)で被害は確認されていない。

◆コクヨ、全員無事確認

 コクヨは、鳥取工場(鳥取市)でファイルなどの文房具を製造している。地震発生直後、従業員は工場内からグラウンドに避難して全員無事。設備への影響は確認中。

◆リコー子会社、被害なし

 リコー子会社のリコーインダストリアルソリューションズ(横浜市港北区、中田克典社長、045・477・1700)の鳥取事業所(鳥取市)は、人的な被害や生産設備の被害の報告はなく、21日16時時点で通常通り稼働している。同事業所では、プリンターに搭載するプリント基板を生産している。

◆ジャパンディスプレイ、大きな影響なし

 ジャパンディスプレイの鳥取工場(鳥取市)は建屋や人員に大きな被害はなし。状況確認を続けている。一部の生産ラインが自動停止している可能性はあるが、現状では生産活動に大きな影響はないとみている。週末にかけて、より詳細な状況把握を進める。

◆アサヒグループ子会社被害なし

 岡山県内に子会社の乳酸菌飲料「カルピス」工場(総社市)と、フリーズドライ食品工場(里庄町)がある、アサヒグループホールディングスでは「特に被害は出ていない。従業員もケガ人などはいない。操業も通常通り行っている」としている。

日刊工業新聞2016年10月21日

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昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

現時点で判明している企業動向です。続報が入り次第掲載していきます。

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