エアバス納入1万機達成!ただ足元では受注減少

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エアバスの独ハンブルク工場
 欧州エアバスの航空機の総引き渡し機数が1万機に到達した。シンガポール航空に納入した中型機「A350―900」が1万機目で、機体に特別ロゴを施した。

 シンガポール航空は同機種を67機発注する大口顧客。1万機目の機体は10月後半にシンガポールとサンフランシスコを結ぶ路線に投入される。1974年にフランスのエールフランスに旅客機を初めて納入して以来、42年で到達した。

日刊工業新聞2016年10月19日



今年の受注目標は昨年比4割減


【独ハンブルク=戸村智幸】欧エアバスのファブリス・ブレジエ社長兼最高経営責任者(CEO)は5月31日(現地時間)、2016年の航空機受注目標を650機に設定したことを明らかにした。16年の引き渡し目標と同数。好調だった15年の受注実績1139機を大きく下回るものの、一定水準の確保を見込む。1―4月の受注実績は117機と低迷したが、ブレジエ社長兼CEOは「引き渡す機数よりは多く受注したい」と650機を年間目標に掲げた。

 同社は11年以降、12年を除いて毎年1000機以上受注。14年には過去最高の1796機を受注するなど好調を維持してきた。16年は受注が落ち込むが、ブレジエ社長兼CEOは「受注よりもバックログ(受注残)が重要」と述べた。

 ここ数年の好調な受注により、受注残は15年末時点で6787機にも上る。現在の生産ペースでは10年かかる規模だ。主力のハンブルク工場の生産ラインを17年半ばに増設するほか、各工場で自動化を推進し、増産を急ぐ。

 さらにアジア太平洋地域の経済成長により航空機需要は右肩上がりの成長が見込まれる。エアバスは34年の旅客機数が14年比2倍に増えると予想する。受注残をこなしつつ将来の需要増への対応も必要になる。受注環境の一服はエアバスにとって体制を整える時間になるかもしれない。

日刊工業新聞2016年6月2日

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エアバスは、米ボーイングに対抗すべく欧州各国の航空機メーカーが統合してできた会社です。今ではすっかり航空機の巨頭となりました。日本の部品メーカーはボーイングに偏重気味ですが、エアバス向けにもっと供給を増やしてほしい!

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